亀鶴こども園

敷地の周囲には田畑が拡がり敷地西側に隣接した単線路には１時間に数本電車が通り過ぎる長閑な地域です。

「亀鶴（きかく）」保育所の名の通り、亀と鶴をモチーフとした形を園舎に取り入れました。
東西を軸とした両サイドの屋根を鶴が羽ばたくように片流れの形状とし、1階遊戯室の屋根から壁を円形状にして亀の甲羅に見立てています。

既存園舎を敷地内に残しての建替えで、新園舎が敷地の中央に立地する計画のため、園舎には裏がないような計画としました。
園舎中央に階段室等のコアを設け、周囲に各保育室を雁行するように配置し立面に表情を持たせました。

また、各保育室にはある程度の広さを持っている複数のテラスが近接しておりプール遊び等に活用できます。
特に西側の見晴しデッキからの景色は絶景で、子どもたちは電車が通り過ぎるのをゆっくりと眺められ、その背後には平山郁夫の絵画にありそうな低い森が永遠と続いています。

外構西側には約１000㎡のおおきな園庭、約南側には築山や滑り台、砂場を配置し、北側にはじゃぶじゃぶ池を設置しました。
合計で2000㎡近い園庭を子どもたちが色々な遊びに使い分けられます。