石岡ひまわり放課後児童クラブ

『小1の壁』『小4の壁』などと言われるように近年の学童利用者需要増加に加え、近隣の小学校内にある施設は既に定員が超過していたため、保育園隣接地に小学校1年生～6年生が利用する放課後児童クラブ（学童施設）を建築した。

小学生を子にもつ保護者は、授業終了後はこの施設に預けることができるので安心して就労する事ができる。またきょうだいが隣接する保育園に在籍している場合は、帰宅の際2人を同時に引き取る事が出来るので、複数箇所に迎えに行く等の時間的ロスを少なくすることが可能である。

設計担当者は平成30年に建替えをした保育園と同一だが、調和よりも利用者が保育園児と小学生で異なる事や、用途が異なる事からそれらを踏まえた計画とした。

外部は木目調の外壁にブラックのサッシとダークブラウンの屋根とし、落ち着きのある趣とした。
内部は天然木表層の床材、無垢の腰壁材を採用し、利用する小学生に本物の質感を感じてもらえるよう意識して選定した。

学童保育室は勾配天井とし、十分な高さを確保しつつ、残響音に配慮し、吸音板を張った上に天然木を格子状に施すことで、視覚的にも落ち着きを感じられるような空間とした。