認定こども園設計、幼稚園設計、
保育園設計などの園舎設計
(ディック・ブルーナとのコラボは終了しております。)
ディック・ブルーナは、抽象画家であるピエト・モンドリアンも重要メンバーとして籍を置いていた、抽象美術運動「デ・ステイル」の影響も強く受けていました。 デ・ステイルに欠かすことの出来ない理念として「エレメンタリズム(要素主義)」があり「水平、垂直の平面分割と三原色の色彩」といった様式などがそのデザインの特徴です。
ディック・ブルーナの絵本の世界には、灰、茶の混合色も登場し、また造形としては直線や曲線が場面、キャラクターに用いられ、基本的に具象性を有した表現となっています。 これらの手法は「デ・ステイル的思想」を用いて、ディック・ブルーナのコンセプトを絵本の中で実現するオリジナルの表現方法なのです。
ではブルーナの世界はどのように建築空間へとシフトさせるべきなのでしょうか。彼の絵本の世界に存在するのは赤+青+黄+緑+灰+茶の6色。それぞれの色に違った意味を持たせています。無作為に使うことは出来ません。またとりわけ慎重に扱うべきは「灰、茶」と考えました。
これらの色に関しては自然発生的に使用された必要性、経緯があります。他の色とは違った意味合いが付随しています。
コンセプト空間として具現化するにあたり、私たちはそれを核とし設計、デザインをするべきと考えます。 論理的帰結として建築空間における最終形態とは、時に木材であったり、コンクリートであったり、土で合ったり、鉄であったり、そのつど変化します。 それは多くの場合がマテリアルそのものを活かした色という共通項を持つのです。 そして何よりも私たち設計士には施主となる方々の思いを命題としなければなりません。 その表現方法の一つとして、ブルーナのコンセプトの持つ信念、力を信じます。
Illustrations Dick Bruna
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