「こどもがこどもらしくいられる空間」をつくるために
園舎は、こどもたちの生活の場所であり、小さな社会を体験する大切な場所でもあります。
たった一度きりの短い幼年時代を、こどもだけの感性でものごとを捉え、こどもだけの目線で切り取り、こどもだけの考え方でおおいに悩んでほしい。
“Let kids be kids!”「こどもがこどもらしく」、笑顔で過ごせる空間。
それが、時設計のめざす園舎設計です。
私たち時設計は、「子育て施設」に特化した事務所として、それぞれの園から託された想いを具現化するお手伝いをしてきました。
「設計者」という立場は、長い時間軸の中で希少なチャンスを生かし、一大事業に臨もうとする園にとって、最も重要なパートナーだと自覚しています。
多くの設計事務所の中からそのパートナーに選ばれることは、大変名誉なことです。
会社としてもスタッフ一人ひとりにとっても責任は重大ですが、竣工した園舎でこどもだちが遊び、先生方がいきいきと過ごしている姿を見るたびに、
大きな達成感と喜びを、関係した皆さんと共有させていただいています。
そうして、振り返れば37年にわたり、全国各地で700を超える園舎づくりに携わることができました。
「どのような環境であるべきか」に対するアプローチ・ポイントは、一園ごと異なり、実に多様です。
このような園ごとに異なる多様な想い、あるいは期待、夢と出会うところから、私たちの仕事は始まります。
園舎をつくるということは、保育に必要な「空間」をつくる以上のことが求められています。
その空間で、こどもたちがどんな時間を、どのように過ごすのか…。
私たちは、「空間」をつくるとともに、そこで過ごすこどもたちの「時間」を設計しています。